D坂の散歩

江戸川乱歩「D坂の殺人事件」この本を
読んだのはもう40年位前の事だ。
当時、何故、坂の名前をDと伏せてあるのか
不思議に思ったものだ。
最近そのDが千駄木の団子坂であることが
わかった。乱歩好きの私としては行ってみねば
なるまい。という事で行ってみた。
地下鉄千代田線の千駄木の改札を出ると
団子坂下の横に出る。

丁度、坂の中程の所だ。小説ではこの辺に
喫茶店の白梅軒が有ることになるのだが通りの
向こうは石垣で本屋が有ると言うのは
無理が有る。
こちらは石垣の方から坂下方向を見た所。
と、なると喫茶店の有ったのは坂下の方か
坂上の方という事になる。
こんな事を考えながら歩くのも楽しい。
坂を上がり切った所から坂下方向を見た所。
乱歩作品を読んでいると子供時代の記憶と
重なる部分が多々有るのだ。郷愁を感じる。
舞台となった場所は他にもある。又、探検しよう。